2020年6月5日 1:27 pm

複数の事業を多角的かつ全国的に展開する会社が、事業内容に応じ分社化をした結果、再生可能エネルギー発電会社のソーラーパネルが別会社所有ビルの屋上(面積1,450㎡)に設置されたかたちとなり、適切な屋上使用料の算定が必要となりました。

物件は、群馬県郡部のブラジル系のお店がたくさんある地域にあり、遠方出張案件としてはとても魅力的なものでした。

調査の過程において、群馬県の平均日照時間が全国でもトップクラスであること、ソーラー発電を目的とする公共施設の屋根貸しの入札結果(㎡当たりの年間使用料が数百円ぐらい)が多く公表されていることなどがわかりました。

今回の使用料算定は、電力買取単価に基づいた当該設備の収益性と収集した公共施設の屋根貸し事例を分析・検討して行いました。算定過程で苦労した点は、本件屋上の形状及び強度の都合で各パネルがほぼ真上に向いて設置され、発電効率にやや難があることでした。

算定結果は、発電効率を反映した事業収益から求めた負担可能金額とし、公共施設の屋根貸し事例よりはやや低額の使用料となりました。

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